足関節後方インピンジメント症候群 (三角骨障害)


足首の後ろアキレス腱と踵(かかと)の間あたりが痛くなる疾患です。

バレエのポワントや体操、サッカーのシュートの時足首、つま先を伸ばした(底屈)ときに後方が詰まって痛くなるケースがあります。2017年には日本ハムの大谷翔平選手が三角骨障害になりWBCを辞退されましたね。手術をして記憶に新しい2023年のWBCは大大大活躍でしたね♪

 

原因

1.     距骨という足関節の後方突起が足関節を底屈、捻挫が原因で挟まり痛みが誘発されて起こります。

2.      小学生ぐらいの時期に成長軟骨の一部として出現し、本来は癒合して一つの骨になるのですが、何らかの原因(先天性や後天性の癒合不全もしくは足関節捻挫時の距骨外側結節の骨折による)で癒合しないことがあります。この状態を三角骨といい、距骨後部圧迫障害で三角骨周囲に痛みを生じたものを有痛性三角骨(ゆうつうせいさんかくこつ)といいます。

 

症状

足関節の後ろ側の痛み、主に痛みはつま先立ちの姿勢で増強します。

アキレス腱と足の骨のくぼみを奥に押し込むと痛みます。

治療

選択肢として手術がありますが三角骨を除去しても痛みが引かない場合があったりすることがあります。

当院では選択の一つに鍼治療があり鍼をすることで中の炎症を取り除き痛みを軽減させていきます。

その後足関節のリハビリテーションを行っていきます。

鍼の苦手な方は超音波治療を選択します。

 

私の経験上、三角骨障害は炎症を起こさないように安静にする期間と、足関節の使い方を覚えるためのリハビリ期間が必要になるため、少々時間がかかります。

 

公式戦が近い方や公演を控えている方は鍼や超音波で痛みを軽減させ、イベントが終わったらしっかり時間をとって根本治療を行いましょう。

三角骨障害 バレーの痛み
外側から見た右足