半月板損傷
半月板は膝関節内部にある軟骨で内側と外側の2枚からなり、膝関節の安定性や、ジャンプ着地時の衝撃吸収などの役割を担っています。
外側半月板よりも内側半月板の方が損傷頻度高く、内側側副靭帯や前十字靭帯と同時に損傷する(不幸の3徴候、アンハッピー・トライアングル)事が多いのが特徴的です。
・原因
膝を捻った際に損傷することが多く、ラグビーやアメフトでの横から膝にタックルを入られ膝を捻った時や、バレーやバスケでのジャンプの際に膝に捻りが加えられた状態で着地した時に損傷しやすいです。
また、ランニングなどでの繰り返しの圧力によって摩耗し、痛みを発症する場合もあります。
・症状
☆急性期の場合、痛みや腫れが強く、歩行困難になります。
膝を伸ばす際に引っ掛かる感じ(キャッチング)や、曲げ伸ばしの際に損傷部位の一部が関節に挟まって膝が動かなくなる(ロッキング)場合もある事が特徴の1つです。
☆慢性期の場合、膝の安定性が少なくなるので膝の関節炎になりやすく、水がたまりやすいという状況になりやすいです。
そして大腿四頭筋などの膝周りの筋肉の萎縮や半月板がすり減ることにより関節に骨棘ができ、変形性関節症の原因となります。
・治療
保存療法の初期段階として炎症部位のアイシング、超音波治療や鍼灸治療で損傷部位の炎症を抑えていき包帯・テーピングで固定していきます。
そして周りの緊張している筋肉をマッサージでほぐしていきます。
ただ、ロッキング症状の頻発や半月板の損傷度合が強い場合、手術療法を選択する場合があり、手術方法は損傷部位の「摘出」と「縫合」があります。
どちらの場合も損傷後、膝周りの筋肉や柔軟性が急激に低下しますので炎症が治まってきてからのリハビリテーションが今後の生活やスポーツ復帰に向けてとても大事になってきます。
・リハビリ
初期の段階ではレッグエクステンションやヒップリフト、カーフレイズなどの、できるだけ膝関節に負荷のかからないようなトレーニングしていきます。
徐々に状態の経過を見ながらスクワット、ランジなどで膝に負荷をかけながら筋力を取り戻していきます。
その後は競技復帰に向けてバランスボード上で片足ジャンプなどの、動きのあるトレーニングを取り入れていきます。
競技復帰に関しては手術をしない場合、損傷度合にもよりますが軽い場合でも2週間前後、損傷が強い場合は2~3か月かかることもあります。
また、手術をした場合は3か月~6か月程かかってしまいます。
初期の治療・リハビリが今後に向けて非常に大事になってきますので、膝を痛めた方、気になる方は是非1度ご相談してみてください。
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