前十字靭帯損傷
スポーツの現場で多い膝のケガの1つです。
内側側副靭帯や半月板の損傷も合併する事が多く、断裂の場合スポーツ復帰をするにおいて手術が選択される事が必要になり今後の選手生命を左右するケガの1つです。
・原因
バスケやバレーなどのジャンプの着地や切り返し動作で発生する場合や、ラグビーやアメフトなどのコンタクトプレーで発生する場合があります。
特に衝撃とともに膝関節に捻りが加わると受傷しやすくなります。
・症状
痛み、腫れが強く、歩行困難になります。
関節の安定性がなくなり、膝に力が入らず崩れる状態(膝崩れ現象)も特徴の1つです。
・治療
☆手術
主に前十字靭帯再建術(自分の他の腱を移植する)が行われます。
この場合、半腱様筋(膝を曲げる筋肉)や膝蓋腱(膝を伸ばす筋肉)になります。
どちらの腱を移植してもメリット・デメリットがあり、自分の競技などによって判断していかなければなりません。
半腱様筋 |
膝蓋腱 |
傷が小さい |
強度が強く、再断裂しにくい |
痛みが少ない |
膝を曲げる筋肉の低下が少ない |
大腿四頭筋の筋力低下が少ない |
大腿四頭筋の筋力回復が遅い |
90°からの膝を曲げる筋肉の低下 |
採った場所の痛みが残りやすい |
☆マッサージ、鍼、灸
痛みを取るために膝関節の周囲の緊張している筋肉をほぐしたり、腫れをひかせるために超音波や鍼灸治療を行ったりします。
☆リハビリテーション
早期(術後2~3か月)
水中歩行やエアロバイク、SLRなど膝に体重の負荷があまりかからないものから始めていきます。
中期(早期で問題がない事を確認できた時期~5,6ヶ月)
カーフレイズ、ランジ、スクワットなどで徐々に負荷をかけていき、バランスディスクでバランス感覚を取り戻していきます。
後期(中期で問題がない事を確認できた時期~競技復帰)
バランスボード上で片足ジャンプなど競技活動に近い負荷をかけていきます。
・復帰目安は8~10か月になり、早くても半年はかかります。
・1度前十字靭帯を損傷してしまうと、治りも遅く本来の関節可動域や安定性が失われてしまいます。
そうならないように日頃から膝が内に入らないよう(Knee in - Toe out)に気をつけ、必要に応じて靴のインソールを見直してみてもいいかもしれません。
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