SLAP損傷(肩関節上方関節唇損傷、SLAP lesion)
肩関節の安定性を高める役割の組織、「関節唇」を損傷してしまう障害です。
・原因
主に野球の投球やバレーのアタックなどの、腕を振りかぶる動作が損傷の原因となることが多いです
ボールを投げる時に、関節唇上部に付着している上腕二頭筋長頭腱が引っ張られたり、肩関節にねじれの力が加わったりする動作で繰り返しストレスがかかることで関節唇に損傷や剥離を引き起こします。
・症状
投球時、振りかぶった時~ボールを離す時に肩関節前方に痛みがでます。
他にも腕を挙げ背中に手を回す時や重たいものを持った時など様々の場面で痛みが出現します。
・治療
痛み、炎症を抑えるため鍼治療や超音波治療を行っていきます。
同時に肩甲骨の柔軟性、周囲の筋肉の緊張をとるために「肩コンディショニング」をし、なるべく関節への負担を少なくしていきます。
その後、痛みがなくなってきたらリハビリを積極的に行っていきます。
しかし損傷度合が強く、痛みが改善されない場合は整形外科にて手術を考慮する場合もあります。
・リハビリ
肩関節の安定感を出す為、インナーマッスルの強化。
その他にも、投球動作に影響を及ぼす体幹筋の強化、肩甲骨の動きの改善、股関節の柔軟性、下肢全体の柔軟性を高め、全身を強化し予防にも務めていきます。
・痛みが強く長引く場合は手術療法が選択される場合があり、そうなると復帰まで1年前後かかってしまいます。
そうなる前にしっかりとした治療・リハビリをすることによって手術をせずにプレーを続けることができます。
少しでも気になる方や予防したい方は是非1度相談してみてください。
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